落葉を楽しむ

  • 2011.12.07 Wednesday
  • 21:00
JUGEMテーマ:日記・一般

 紅葉が美しい季節が終わりを告げようとしています。2週間前は紅葉真っ盛りの時期で
どこの名所も賑わったのではないでしょうか。そして、今、風も無いのにハラハラと木の葉
が舞い散っています。紅葉の“はかなさ”は命の“はかなさ”と結びついて、「ものの哀れ」
を感じさせます。

 
 武蔵寺(筑紫野市)山門の見事な紅葉   2011.11.29.9:30am 撮影

この燃えるような紅葉も、わずか1週間で散ってしまいました。本当にはかないものです。春
の桜にも“はかなさ”を覚えますが、紅葉の“はかなさ”は寂しさが募るように思えます。季節
が寒い冬に向かうということもあるのかも知れません。

 
  紅葉の散ってしまった武蔵寺の山門    2011.12.06.9:00am 撮影

今頃の時期は、まだ散り残った紅葉と、散ってしまった落葉とが、頭上と足元から初冬の
風情を楽しませてくれます。木々にも個性があって、周囲の木はすっかり落葉しているの
に、その木はまだしっかりと紅葉していたりします。早めに散った落ち葉の紅と散り残った
紅葉とが、あたりの空気を朱色に染めているかのようです。

 
 天拝山登山口の様子 落葉と紅葉とが辺りの空気を朱色に染めています。
                                                                  2011.12.06 9:00am撮影


落ち葉もよくよく見てみると、モミジだけではありません。大きな苞(ホウ)の木の葉や黄色
のイヌビワやイチョウの葉なども混じっています。落ち葉で出来たモザイク模様の絨毯の
上をカサコソという音を立てながら歩くのも、この季節ならではのものです。落ち葉の間か
らドングリたちも顔をのぞかせています。森の中からリスでも出てきそうです。

この時期を過ぎると、もう冬一色の枯れ草色の世界で面白くないのかと言うと、「冬来たり
なば春遠からじ」のたとえ通りに、冬は冬で自然は私たちを楽しませてくれます。先日も
紅葉と落葉を楽しみながら、天拝山を散策しての帰り道に、スイセン(水仙)の花が咲き始
めているのに気が付きました。

 
 ★咲き始めたスイセン(水仙)の花  天拝山山麓にて 2011.12.06. 10:30am撮影

冬の寒さの中で、スイセンの花は春の訪れへの期待を私たちに抱かせてくれます。少し強
めの刺激的な芳香は、「春までの間、頑張って下さいね。もうすぐ春ですよ。」というエール
のようにも感じます。

スイセンの香りには思い出があります。生け花の師範をしていた祖母(96歳没)が意識の
薄れゆく中で、幼かった娘が見舞いに持参したこの花の匂いを嗅いで、目を閉じたまま、
小さな声で「ス・・イ・・セ・・ン」と言いいたのです。最後まで花を愛した人でした。スイセンが
咲き始めると、私を優しく見守ってくれた祖母のことを思い出し、心が温まります。

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