デンマークの大学生との交流会

  • 2012.04.06 Friday
  • 18:06
JUGEMテーマ:日記・一般

4月4日(土)に九州大学箱崎キャンパスのカルチャーカフェでEUIJ九州主催の「コペンハー
ゲンの大学生との交流会」がありました。私は福岡・デンマーク友好協会の理事として20分
ほどのショートスピーチを依頼されて、「日本の文化」を紹介しました。

「日本の文化」と言っても、幅広いので、ちょうど桜が満開の時期でもあり、この時期に日本
を訪れて驚くのは「花見」ではないかと思い、「桜」を日本の文化としてお話ししました。私の
英語力は日常会話程度ですので、スピーチをするほど堪能ではありません。そこで、あら
かじめ前日に原稿を作成して臨みました。私のたどたどしい英語でしたが、学生の皆さんは
熱心に傾聴して下さいました。

 

私はデンマークを訪問した際には、必ず国民学校(義務教育10年間の学校)を訪れます。
そこでいつも感心するのが、子どもたちの人の話をしっかり聴こうとする態度です。義務教
育が始まる0年生(義務教育準備のための学年=幼稚園の年長さんクラスに相当)では、
学校での基本的な姿勢として、「聴く」ということを練習します。

もちろん、家庭での親の態度も、地域での大人たちの態度も、この「聴く」姿勢を身につけ
ていますので、幼い頃から、「聴く」という環境は整っています。この「聴く」がベースにあっ
て、本当に話し合うことが出来るのではないかと思えます。デンマークの民主主義は、こ
の姿勢を前提に成り立っているとさえ思えます。

今回、デンマークの大学生の前で話をしてみて、この真摯な態度に接することができて、
スピーチをした私の方が感動しました。

 

3人のスピーチが終わると、参加した日本の学生たちとの交流の時間となりました。私も彼ら
の輪の中に入って、色々な会話を交わすことが出来ました。

その中で、五月女先生のスピーチの中で日本の教育費の高さ、及びGDP対比への教育予
算の低さが説明されたことに関して、デンマークの学生から次のような質問を受けました。デ
ンマークでは大学院まで進んでも、教育費用は無料で国家が負担してくれますが、日本の
ように多額の費用がかかると、大学に行きたくても行けない人も出るのではないか?と。

その問に対して、残念ながらその通りだと、日本の遅れを認めざるを得ませんでした。さらに
日本社会が学歴社会だということ。日本での教育は考えることよりも記憶することに重点が置
かれていて、答えを覚えることとされていることなどを説明しました。「そのような不公平は是正
する必要があるのではないか。」「自分たちはデンマークでの恵まれた環境で学ぶことが出来
て、社会に感謝している。」などの問題提起や自分の考えなどを述べてくれました。

  

彼らの積極的な姿勢や率直でストレートな反応に、とても刺激を受けました。年齢差を感じさ
せないくらいに、人間として成熟しつつあるものを、彼らの中に見ることができました。おそらく、
彼ら若者を大人として向き合う社会が、このような若者を生み出しているのでしょう。

先月27日に、デンマークの国民高等学校の学院長をされている錢本隆行氏を招いて講演会
を開催しましたが、講演後に錢本氏と食事をしながらの会話の中で、日本の大学生の未熟さ
(子どもっぽさ)はどうしてなのか?ということが話題になりました。私はその原因を、私たち大
人がいつまでも子ども扱いしているからではないかとお話ししました。

生まれたときから、一人の人格として、この社会を支えていく人間として、接していく姿勢が私
たち大人の側にないからではないか。だから、大人として、社会人としての自覚が出来ないま
まに大きくなっていくように思います。もっと若者を信頼し、もっと大人として向き合うことで、日
本の若者はもっともっと伸びていくように思えてなりません。

  

交流会の中で、私の用意したお土産を彼らにプレゼントしました。プレゼントの中身は日本文
化を英語で紹介したDVDです。私の短く拙いスピーチでは伝えられないものが、そのDVD
で理解してもらえるかもしれないと思ったからです。それと桜の絵葉書をセットにして一人ひ
とりに手渡しました。

私がこの秋にデンマークを訪問することを彼らにその話をすると、是非、在学しているコペン
ハーゲン大学を案内させてほしいと申し出てくれる学生が数名いました。私はコペンハーゲ
ン大学と訪れたことがありませんので、とても楽しみです。そして、また彼らと再会して、もっ
と色々な話を聞かせてもらえればと思いました。

日本の学生ももっともっとこのような交流の機会を活用して、同じ世代の若者が大きく成長し
ていることに刺激を受けて、自らを磨いていければと思います。そして、未来の日本を背負っ
て立つ人間として育っていってほしいと願っています。

EUIJ:EUIJ九州は、日本におけるEUの学術拠点として2011年4月1日に設立されまし
      た。九州大学、西南学院大学、及び福岡女子大学の3大学コンソーシアムにより
      教育、研究、アウトリーチ分野の活動を展開し、九州地域の研究者、学生のみな
      らず、一般市民、ビジネス関係者、自治体職員、ジャーナリスト等々の幅広い分
      野の方々を対象に、政治、経済、科学技術、文化など、広くEUへの理解を促進す
      るための活動を行います。
      http://www.euij-kyushu.com/jp/home/index.html
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