「伊豆の踊り子」を思い出させる花

  • 2012.04.20 Friday
  • 21:47
JUGEMテーマ:日記・一般

 川端康成著「伊豆の踊り子」を読んだのは、高校生の頃だったように記憶しています。あの
頃は、ろくに勉強もせず、文学作品を読みふけるか、ビートルズの曲を聴くか、そんな毎日
でした。その頃この作品を読みました。同じ時期に映画化もされました。吉永小百合さんが
踊り子役を、学生役を高橋英樹さんが演じていました。私が俗にいう“サユリスト”になった
のは、この映画からかも知れません。もう45年も前のことです。

のんびりした九州から学生運動の激しかった京都へと進学して、川端康成の世界とは縁遠
い著作ばかりを読むようになりました。それ以来、川端作品を読んではいないのですが、私
の青春時代の思い出の中には、この作品が残っています。

そんな私に毎年春になると「伊豆の踊り子」を思い出させてくれる花があります。その花を今
日はご紹介しましょう。まずは、花をご覧ください。

  

  オドリコソウ(踊子草) 4月14日15:00頃撮影 筑紫野市塔ノ原にて

「オドリコソウ」という花です。今、ちょうど見ごろです。私がいつも登っている天拝山に向かう
途中に、この花の群生している場所があります。場所は4mくらいの斜面です。背の低いこ
の花を青空をバックにして撮影できる絶好のポイントなのです。毎年、ここでの撮影を楽しみ
にしています。

花の名前の「オドリコソウ(踊子草)」。花の様子が、ピンクの花笠をかぶった踊り子たちが輪
になって踊っているように見えるところから由来しています。確かに、そのような気持ちで眺め
ると、踊っています。今、その斜面いっぱいにピンクの花笠の踊り子たちが舞っています。

その様子を見ながら、昔本で読み、映画館で観た「伊豆の踊り子」が脳裏に蘇ってきます。
もうストーリーもぼんやりとしか覚えていないのですが、あの作品を感じていた若い時の私
の空気のようなものを、この花を見るたびに感じるのです。

人の記憶は面白いものですね。このようなかたちで私の中には、何の関係も無いもの同士が
つながっています。私の中では意味のある関係なのですが、それは私にしか分らない世界で
のつながりなのです。

この「踊り子」の名の付いた花がもう一つあります。それはヒメオドリコソウ(姫踊子)という花
です。ヨーロッパ原産の花で日本に帰化した植物です。その花の様子はご覧のとおりです。

   
   ヒメドリコソウ(姫踊子草) 4月12日 筑紫野市武蔵にて撮影

オドリコソウと比べると小さな花でが、群生度はこちらの花の方が密です。花の様子は随分
違うように思うのですが、どちらもシソ科の植物で葉が似ているのと、花の色も薄いピンクで、
更には立ち姿がまっすぐに上に伸びるという点でも似ています。花がオドリコソウよりも小さい
ので、“姫”とついているそうです。

この花の方が少し早く咲くので、この花を見ると、「オドリコソウもそろそろかなあ」と思います。
そしてオドリコソウが咲くと、「伊豆の踊り子」を思い出します。

ピンクのかわいい花群に近付くと、笛や太鼓、三味線の音などが聞こえてきそうです。花笠を
かぶった踊り子たちが輪になって踊っているようです。今がオドリコソウの見ごろです。

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