デンマーク2012研修レポート(その5)

  • 2013.01.21 Monday
  • 21:04
JUGEMテーマ:日記・一般
デンマーク2012研修レポート(その5)
 
毎年デンマーク研修ツアーを企画して希望者の方々と一緒に、デンマークを訪問していま
す。デンマークの文化や教育、福祉、暮らしなどを8日間にわたって視察し、日本に帰国
してからの自らの暮らしや仕事へ、デンマークの高い幸福度を具現化する知恵を活用して
います。昨年の11月のツアーの様子を連続して紹介しています。今回はデンマークの義
務教育を担う国民学校(0年生〜9年生)を訪問した時の様子をレポートします。お楽し
み下さい。

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【11月14日(水)フナロック国民学校(オーデンセ市)視察レポート】
 
世界的な童話作家アンデルセンの生誕地のオーデンセ市にあるフナロック国民学校
を訪問しました。在校生は760名(6歳から16歳)。教師は50人配属されています。
1クラスの生徒数は平均20名程度です。デンマークでは1クラスの定員が28名と決め
られていて、それを超すともう一クラス設けなければなりません。しかし,全国平均でも1
クラスの在籍数は23名〜24名程度となっていて、子ども一人ひとりに教師の配慮が行
き届く体制になっています。日本では来年度から1クラス35名以下を目指すという計画
が立てられていますが、現在は40名近いクラスもあり、現場の先生からも細やかな指導
や配慮が難しいという声が出されていて早期の実施が望まれますね。


     brog6.jpg 
    ★フナロック国民学校(オーデンセ市) 2012年11月14日(水)10:30頃撮影
      1948年に創設されましたが、校舎が手狭になったので軍の兵舎(騎兵隊)用に
  使用していた古い建物を改装して、素敵な学校に変身させました。


     brog1.jpg
 ★学校の玄関にはすべての職員の顔写真(※笑顔が多い)と名前の載ったボードが掲げ
  られていました。

学校に到着すると、バウン校長が出迎えてくれました。デンマークの教師は校長はじめ
ほとんどの教師がジーパンにセーター姿など堅苦しくない服装で勤務しています。子ど
もたちも、自分たちが呼ばれるように、教師を親しみを込めてファーストネームで呼び
ます。そんな自由な雰囲気が学校全体に漂っていました。


     brog2.jpg
 ★学校の説明をする校長のバウン氏(右)※ジーパンにワークシャツというスタイル 
  ・校長をはじめ教師は学校単位で採用されます。採用は学校理事会という自主運営
   の中で決定される。その学校に雇われれば、退職まで同じ学校に勤務します。
 ★左の方はデンマークの国民高等学校学院長で今回のツアーのは案内兼通訳をして頂
  いたの銭本隆行氏(デンマーク在住)今年3月には福岡で講演会が開催されます。
  詳しくは、今回のブログの最後の【お知らせ】をご覧ください。  
  
  

   
学校理事会というデンマークの教育現場の特徴ある仕組みについてバウン校長に説明して
もらいました。フロナック国民学校の学校理事会は2名の保護者、2名の職員とそして何
と!2名の生徒代表で構成されます。校長は参与という形での参加で、議決権はありませ
ん。理事会で検討・決定するのは学校の運営に関する全てです。主には方針や予算です。
カリキュラムにつては細かいことは教師の裁量権に任されています。


    brog4.jpg
    ★学校の図書室 子どもたちがくつろぎやすい空間になっています。

                 brog5.jpg

 ★子どもたちのアイデアもいっぱい!校長先生が抱えているのは、南北アメリカ大陸
  を模った図書室の椅子で、高学年の生徒が考えて製作したそうです。

義務教育を終える15歳になると子どもたちは色々な進路に分かれます。デンマークの高
校進学率は50%程度です。残りの50%の子どもたちは10年生という国民学校でもう
一年過ごし自分のこれからを考えるコース、職業専門学校に進むコース、残留も進学も就
職しないコースがあります。最後のコースの子どもたちは、外国からの移民の子、勉強に
興味の無い子などが多く、この人たちの進路相談については、進路指導専門教員が卒業後
も25歳まで継続して、相談を行います。デンマークの若者は、それを受ける権利を保障
されていて、失敗しても、選択を誤っても、いつでもやり直せる仕組みが確立しています。


     brog3.jpg
 ★1年生のクラスの様子 低学年のクラスは教師とペタゴーと呼ばれている保育士とで
  担当しています。このクラスでは女性の教師と男性のペタゴーとが協力して授業を進
  めていました。デンマーク授業はどの授業もとても興味深く、子どもたちは楽しそう
  です。しかも、テストが無いのですから楽しさは日本とは比べようがありません。


今回のツアーに参加した方からバウン校長に「モンスターペアレント」や「教師の体罰」
など、色々な質問が出されました。さて、校長の返答はどうだったでしょうか。面白い
お話を聴くことが出来ました。それは次回にご紹介しましょう。お楽しみに!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    【お知らせ】銭本隆行さんの講演が決定しました!

                                CIMG3096.JPG

   毎回、デンマーク研修ツアーで現地での案内をして頂いている銭本氏(日欧文化
  交流学院学院長)の講演会が3月30日(土)13:30から福岡市立婦人会館
  で開催されます。この時期にデンマークから一時帰国された銭本氏をお招きして、
  福岡で講演会を開催します。今回のテーマは“いじめ”への対応などを含めた「
  デンマークの教育について」です。詳しくは教育文化研究所のHP「なかよし情報」
  のページを参照下さい。http://www.kyoikubunka.com/
 
 

  • 0
    • -
    • -
    • -
    • -

    calendar

    S M T W T F S
          1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    30      
    << September 2018 >>

    selected entries

    archives

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM