6年間待っていたメール

  • 2014.08.10 Sunday
  • 21:48
JUGEMテーマ:日記・一般


随分ご無沙汰してしまいました。久しぶりにブログを書いています。数ヶ月間も更新していない
にもかかわらず、毎月1000回近いアクセスがあることに感謝しています。今日は、最近書いた
私のメルマガ「なかよし情報」で紹介して反響のあったエッセイを掲載しますので、お楽しみくだ
さい。

        
     ・ヒツジグサ 5月15日 筑紫野市 武蔵寺の心の字池にて撮影
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★  6年間待っていたメール 
 
私は不登校当事者の方が悩みや苦しみを分かち合い、あるいはその体験談を聴きながら自
らのこれからを考える場をいくつか担当しています。長い場所では、もう12年にもなりま
す。そ
の間に本当に色々な方が参加し、そこで勇気や希望をもらって出発していく姿を見てき
ました。
そういう方々の幸せになっていく様子を見るのが、私の幸せでもあります。


その会場の一つに6年間通われ続けているAさんの話です。中学校1年生の時に息子さんが

不登校になり、最初は無理やり学校に連れていったり、やかましく言ったりしていましたが、全く

言うことをききません。そのうち部屋にこもってしまうようになり、とうとう話も出来なくなってしまい

ました。Aさんは困り果ててやって来られました。
 

最初のうちは、どうしたものかという不安から泣いてばかりおられました。自らの悩みを語ったり、

他の参加者の話など聴きながら、少しずつ不安や不満が軽減していったようです。不登校に

関するセミナーや講座などにも積極的に参加され、不登校についての正しい理解や姿勢など

が進むにつれて表情も明るくなられていきました。
 

しかし、息子さんは余程のことがあったのか、口をきいてもくれません。顔も合わせたくないらしく、

Aさんが寝静まったのを確認し部屋から出てきてはAさんが準備した食事を食べていたそうです。

 

中学3年間はまったく登校できませんでしたが、高校は通信制の高校に入学することができ

登校もするようになりました。と言うのも、父親のBさんとは色々なことが話せていたからです。

Aさんは息子さんのことについては全て夫のBさんから聴いていましたので、高校進学について

も心から喜んでいました。しかし、そんなことも本人と話すことは叶わないままでした。

 

高校の3年間、Aさんは息子さんのためにお弁当を作り続けました。自分の気持ちを伝えよう

と息子さんの部屋の前に手紙を置いたり、同じ屋根の下に住んでいるのにメールで話しかけた

りしましたが、何の返事もありません。それでもAさんは“きっとまた話し合えるようになる”と願っ

てあきらめませんでした。

 

この春、息子さんは他の地方都市にある大学に入学。家を出ての一人暮らしが始まりました。

引っ越しや入学もお父さんに手伝ってもらい、Aさんとは口もきかない状態のまま家を出ていき

ました。Aさんは初めての一人暮らしの息子さんのことを思ってメールを打ちました。自分がどん

なに息子さんのことを大切に思っているかを伝えようと、いつものようにダメ元の気持ちで。

 

ところが、なんと!そのメールに息子さんから「元気にしてるよ」のメールが返ってきたのです。Aさ

んは6年間、息子さんからのこの一言を待ち続けてきました。「おはよう」でもいい、何でもいい、

母親の自分に声をかけてもらうことを。何度もあきらめかけては、きっと思いは伝わるときがくると

信じて、手紙やメール、お弁当づくりを続けました。そして、とうとう、やっとその日が来たのです。

わずか数文字のそっ気ないメールでしたが、Aさんにとって、どんなに嬉しいメールだったことでし

ょう。

 

そのことを嬉しそうに、目に涙を浮かべて話されるAさんの様子を見ながら、本当に良かったと

私も思わず目頭が熱くなりました。息子さんとの新しい関係は、始まったばかりです。これから

も色々なことがあるでしょうが、これまでのことを思えば、何でも出来るように思います。

 

私が二十年近く、このような活動を継続出来ているのは、Aさんのように幸せになっていく場面

に立ち会わせてもらえるからです。人が幸せになっていくのを見ることは、こんなに嬉しいことは

ありません。自他一体の世界の顕現ではないでしょうか。Aさんから、喜びのエネルギーをもらっ

て私もまた一歩前に進みます。Aさんおめでとう!そしてありがとう!

   
◆◆◆◆◆◆ 不登校関関連講座のお知らせ ◆◆◆◆◆◆   

春日市不登校サポーター養成講座を開催します!

不登校や不登校傾向にあるお子さんを抱えている保護者を支援するにはどうしたらよ
いかを、正しい不登校理解を行いながら学んでいく講座です。福岡市で開催され、多くの
サポーターを生み出している人気の講座が春日市でも開催されます。支援者の皆さんに
は是非参加してもらいたい講座です。
主催:えがおの会 後援:春日市・春日市教育委員会
講師:長阿彌幹生(ちょうあみみきお・教育文化研究所 代表)
開催日:9月2日(火)、9月16日(火)、9月30日(火)、10月7日(火)、
      10月14日(火) 各回とも10:00-12:30(※5回連続講座)
開催場所:春日ふれあい文化センター (春日市大谷6丁目24番地)
対象者:不登校に悩む保護者の支援に当たる方(民生委員、主任児童委員、不登
 校支援に当るNPO,任意団体関係者、学校関係者等)
参加費:各回2000円(※初めての方のみ2500円・資料代込み)
お問合せ・お申込み:お名前(フリガナ)・住所・連絡先電話・メールアドレス・お子様の
 状況を簡単に記してお申込み下さい。
 FAX 092−592-3369(杉浦) ▲瓠璽襦egaonokai.jimu@gmailcom

春日市不登校講座を開催します!
不登校児童生徒の保護者の皆さんがどのように子どもと向き合うかの基本姿勢を学び、 
子どもが元気で明るくなっていくことを目指します。不登校への理解、親子のコミュニケーショ
ン、これからの対応などを、講話や体験談発表などを聴きながら 共に考えていく講座です。
主催:えがおの会 後援:春日市・春日市教育委員会
講師:長阿彌幹生(ちょうあみみきお・教育文化研究所 代表)
開催日:9月2日(火)、9月16日(火)、9月30日(火)、10月14日(火)、
      10月21日(火) 各回とも13:30-16:00(※5回連続講座)
開催場所:春日ふれあい文化センター (春日市大谷6丁目24番地)
対象者:我が子の不登校や行き渋りに悩む保護者
参加費:各回2000円(※初めての方のみ2500円・資料代込み)
お問合せ・お申込み:お名前(フリガナ)・住所・連絡先電話・メールアドレス・お子様の状
 況を簡単に記してお申込み下さい。
 TEL090-4513-7531 ▲瓠璽襦 sugiura5938topaz.plala.or.jp

  • 0
    • -
    • -
    • -
    • -

    calendar

    S M T W T F S
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930     
    << April 2018 >>

    selected entries

    archives

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM