森の幼稚園 in デンマーク 訪問記(その2)

  • 2014.01.23 Thursday
  • 20:53
JUGEMテーマ:日記・一般

森の幼稚園 in デンマーク 訪問記(その2)

先週に続いてデンマークの森の幼稚園についてのレポート(その2)をご紹介し
ましょう。

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準備の歌と体操が終わると、子どもたちはそれぞれ自分の好きな遊びをしようと
お目当ての道具や場所に一目散に駆けていきます。この日は少し寒かったので、
ボーイスカウト協会から借りている丸太小屋では、寒くなったら温まれるように
焚き火が用意されていました。

でも子どもたちは元気よく遊びまわっていました。木登りしている子、手押し車
を椅子のようにして体をスッポリと包み込むようにして座っている子、かけっこ
して回る子など、楽しそうにそれぞれ思い思いに体を動かしています。


   

 手押しの一輪車を椅子代りにして座って何か話している女の子たち

空き箱や木の枝などを集めて、秘密の基地のようなつもりで遊んでいる男の子た
ちもいました。また寒くて丸太小屋の焚き火に集まっている子もいました。幼稚
園の職員さんは、子どもが何かを求めているときにはそれに応えますが、それ以
外は子どもの自主性に任せているので、ゆっくりとした雰囲気で子どもたちを見
守っています。


    

  戦車のつもりなのか、樹の枝を大砲のようにして遊んでいます。

子どもたちの遊んでいる様子を見た後は、広場の端にあった丸木小屋で焚き火を
囲んで幼稚園の職員へのインタビューの時間です。園長はローネさんという初老
の女性でデンマークで森の幼稚園の活動が始まった頃から関わっている人です。
もう一人はイギリス人のアンドリューという男性補助員さんでデンマーク人と結
婚して、その縁でこの幼稚園に関わっているとのことでした。

                

          木登りの好きな男の子 先生たちは遠くで見守っていました。

インタビューで答えて下さった内容を箇条書きにすると以下のようになります。
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○この幼稚園ではコムーネと小学校とが協力して、幼稚園と小学校合同の講習会
 などをして、シームレスな(切れ目の無い)子どもたちの育ちへの支援を行っ
 ている。
○森の幼稚園で大事にしていること
 ・子どもたちが共同生活を送れるように社会的な態度を身に付けること=協力
  すること、なかよくすること
 ・体のバランスをつけること
 ・自然を通して五感を使って物事を理解する力をつけること
 ・おもちゃが無い場所=自分たちで見つけたり、考えたりする力をつける
 ・大人が少ないので、子どもが子どもでいられる=子どもが子どもであること
  が一番大切
○屋外で体を動かすことは脳の働きをよくする=学校の学習の準備のための脳の
 準備になる。※i−Padよりもはるかに効果的
○子ども同士のケンカへの対応:ケンカしたことで仲たがいしないように両方の
 言い分を聴いて、仲良くするための提案を先生が双方にして仲良くする。喧嘩
 しても罰は無い。みんなで「仲良く」するという指導をしている。

    

  園長先生の傍に寄っても、大人たちの話を遮ったり邪魔したりしない。

○この幼稚園には現在26名の子どもが通っている。事務所や丸太小屋は自前の
 ものではなく、国やボーイスカウトの協力を得て貸してもらっている。職員は5名
 (4名がペタゴー、1名が補助員)。園長のローネさんと補助員のアンドりューさん
 は週37Hのフルタイムだが、他のメンバーはパートタイマーで対応している。森
 の中では2人ずつペアで子どもたちの見守りをしている。
○市からの補助は子ども一人当たり5000クローネ(10万円)。職員の給与は市が
 全額負担している。
○森の幼稚園は都市化や過疎化の関係で各コムーネ(市)に1園程度まで減って
 いる。全国に100コムーネくらいあるので、それくらいの森の幼稚園があるので
 はないか。
○森の幼稚園職員になりたいという希望者は結構いる。ペタゴー(早期教育支援
 員)も人気が高いのだが、給料がよくないのが難点だ。森の中が職場なので体
 力も必要。

    

  大人たちの話を邪魔しないで、職員のそばにおとなしく座っている。

このインタビューの時間に何人もの子どもたちが私たち大人の会話しているところ
に来ましたが、会話の邪魔をすることもなくおとなしく、私たちの様子を見ていた
のには驚きました。自分に先生などの気を引こうとしたり、て、会話を遮ったりし
ないのは、「聴く」という姿勢がこの幼児期から備わっているからではないでしょ
うか。

子どもたちの天真爛漫な様子と、この節度ある態度は森の幼稚園だけでなく、デン
マークにおける子どもの意見が尊重されるという大人への信頼感が根底にあるから
ではないかと思いました。

森という自然が子どもたちに言葉では伝えきれない大きなもの、豊かなものを伝え
てくれているように思いました。幼児期における自然の中で思い切り遊んだ経験は
彼らが大人になってからの社会づくり=人と自然との共生の社会観へと反映するこ
とでしょう。

【参考文献】
/垢領蓮前蕕漾¬す、地域をつくる  浜田久美子著 岩波新書1153
 ★第1章に「森の幼稚園は五感のゆりかご」で森の幼稚園が紹介されています。

▲妊鵐沺璽の教育に学ぶ 江口千春 著 ダム雅子 訳 かもがわ出版
 ★デンマークの幼児教育から高等教育までを写真をふんだんに取り入れて紹介。

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【お知らせ.1】デンマーク研究会
私たちの暮らしの中に幸福度世界一のデンマークの哲学をどう活かすか、そし
 て私たちの暮らしの幸福度がどうしたら高まるのか、共に考える場です。
対象者:デンマークの「幸福度世界一」に興味のある方なら誰でも参加OK!
主催:教育文化研究所
◎講師:長阿彌幹生(教育文化研究所 代表)
◎場所:福岡市人権啓発センター(ココロンセンター)
    (福岡市博多区下川端町3番1号 博多リバレイン・リバレインオフィス10階)
     ※博多座の隣のビルです。地下鉄中洲川端駅に繋がっています。
◎日時:1月28日(火)18:30-21:00 
◎参加費:500円
◎お問合せ:教育文化研究所 
nakayoshi@kyouikubunka.com


【お知らせ.2】
デンマーク北欧マンス講演会

  第1部 講演:創業理念を今に伝える
    ・講師:川原 正孝 氏
        (ノルウェー在福岡名誉領事、(株)ふくや代表取締役)
          辛子明太子を作り上げた創業者の故川原俊夫氏の生誕100年を記念して
        TVドラマ「めんたいぴりり」がTNCで放映されましたが、博多を代表す
          る老舗の創業者の人となりが興味深く描かれており大変好評を博しまし
          た。このドラマをもとに創業者の理念を、また水産国でもあるノルウェ
          ーと明太子の関係など語って頂きます。

 第2部 報告:デンマーク研修ツアー2013 レポート
     ・報告者:重松 勲 氏(福岡デンマーク協会運営委員)
     昨秋、教育文化研究所の「デンマーク研修ツアー2013」に参加され
     て、幸福度世界一のデンマークの教育や福祉の現場を訪れての感想や発
     見などを報告して頂きます。

 ・日時:2月8日(土)14:00−15:30
 ・会場:大名クロスガーデン(ジョウキュウ醤油隣) 
     福岡市中央区大名1-12-7 Tel: 092-985-1001
 ・参加費:1000円
 ・主催:一般社団法人福岡デンマーク協会  
 ・お申込み&お問合せ e-mail: info@fda-japan.com

【お知らせ.3】デンマーク講演:幸福度世界一の国デンマークから学ぶ

       デンマーク研修ツアーを毎年企画。教育や福祉の施設を訪れデンマ
       ークの人々方々との交流を行うなど体験型ツアーを行っています。
       2014年秋にも開催予定。昨秋の教育文化研究所の「デンマーク研修
       ツアー2013」で得られたデンマークの最新情報や、新しい発見などを
       交えて、デンマークの幸福度について学び、それをどう私たちの日常に
       活かすかを考えます。

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                            長阿彌幹生のデンマーク読本

 ・講師:長阿彌幹生(教育文化研究所代表、福岡デンマーク協会理事)
 ・日時:2月15日(土)14:00−16:00
 ・会場:松楠居(しょうなんきょ) 福岡市中央区大名2-1-16(やぶ金2階) 
     福岡市中央区大名1-12-7 Tel: 092-985-1001
 ・参加費:500円(お茶付き)
 ・主催:一般社団法人福岡デンマーク協会  
 ・お申込み&お問合せ e-mail: info@fda-japan.com 

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    森の幼稚園 in デンマーク 訪問記(その1)

    • 2014.01.17 Friday
    • 22:29

    ブログ原稿NO.251 140117  森の幼稚園 in デンマーク 訪問記(その1)

    昨年の11月の初めに更新して以来、なんと2ケ月も筆不精をしてしまいました。
    デンマークから帰国後、慌ただしい毎日だったわけではありませんが、何となく
    義務感にかられて、このブログを書いている自分に気付いて、ちょっと間を置い
    てみました。ようやく書きたくて書こうという気持ちになりました。

    と言うことで、再開の記事はやっぱり昨年11のデンマーク研修ツアーからにし
    ました。今回は12名の皆さんと一緒にデンマークに行ってきました。今回のツ
    アーでは初めて「森の幼稚園」を訪問しました。デンマークから始まり、世界中
    に広まった「森の幼稚園」とはどういう場所なのか?本やテレビなどで事前に
    知っていたつもりでしたが、やはり実際に行ってみると、「百聞は一見に如かず」
    で、その素晴らしさに感動しました。では、さっそく「森の幼稚園の訪問記」をご
    紹介しましょう。

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    今日は11月12日火曜日。朝から曇り空で少し小雨がパラついているが、寒くは
    ない。コペンハーゲンから北に20kmくらい行ったところにあるホースホルム市
    の森の幼稚園を訪問した。

    私のツアーは出来るだけ公共交通手段を使って移動するようにしている。その
    方が、デンマークの暮らしぶりを肌で感じることができるからだ。今日も定宿に
    しているホテルからコペンハーゲン中央駅に向かい、。地下鉄でノアポート駅ま
    で行き、そこからバスに乗り変える。40分ほど乗車し、バス停から15分ほど歩
    いて森の幼稚園の事務所に8:50着。住宅地と森とが接する場所にある。幼
    稚園名は「Koglerne」。

     
       131112-1mori.jpg


    この幼稚園は親たちが組合を組織して、市に働きかけて運営費を予算化してコム
    ーネ(市)と共同で運営している。親たちはバザーをしたり清掃をしたりで行政にお
    任せではなく、自分たちで出来ることはするようにしている。

    森の幼稚園はまさしく森自体が幼稚園になっている。但し、事務所や強い風雨の
    場合に子どもたちが過ごす小さな部屋などのある建物と着替えや道具置き場の小
    屋(昔は家畜小屋)がある。

    森の幼稚園の日課は8:00-9:00 集合 9:00から森へ。11:30森で昼食。13:30まで
    森で遊ぶ。14:00-16:00 建物の中で親たちが迎えにくるまで音楽活動等で過ごす。
    私たちが到着したときは、まさに森の出かける直前だった。親たちに送られてきた
    子どもたちが雨具に着替えるところだった。

    少々の雨なら森で過ごすのだそうだ。出発の時は保育士やペタゴー、補助職員と
    一緒に固まって歩いていた子たちが、森の中の道に入った途端に元気よく、遊び
    場のある森の中の方目がけて走り始めた。時々、適当なところで止まっては後続
    の人たちを確認しては進んでいる。一見、自由奔放なようだが、ルールはよく身
    についていると感じた。

       131112-2mori.jpg


    一人の職員が枯葉の下から蛾を見つけ出して、小さな男の子に手のひらに乗せ
    た。こんなところにも命があるんだねと伝えるかのように優しく話していた。その子
    はじっと不思議そうにこの蛾の様子を、どこかに飛び去っていくまで見つめていた。
    細やかな気持ちの通い合いを大切にするかのような場面だった。


             131112-3mori.jpg

    森の中を500mくらい歩くと丸太小屋のある場所にたどりつく。そこは広場になっ
    ていて、子どもたちが思いっきり遊べるようになっている。遊び始める前に、まず
    は円陣を組んで、歌を歌いながら体操とリラックスを兼ねた遊戯をする。この歌も
    とても楽しい歌だった。子どもたちはこの歌を歌うことで、これからの遊びに入って
    いく体と心の準備をしている。私も一緒に彼らと歌っていると、体の中から温かく
    楽しくなってきた。

    さあ、これからどんな遊びの時間が始まるのだろうか。楽しみだ。(次回に続く)
      
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    ・・・・・・・・・・・・・・・・・        INFORMATION          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

               「長阿彌幹生のデンマーク読本」(500円)     好評発売中!

                             blog1028-2.JPG

    【デンマーク読本購入方法】
    ●購入申込:.瓠璽襦nakayoshi@kyoikubunka.com
          電話・ファックス:092−923−9339(教育文化研究所)
    ●連絡内容:,名前(フリガナ) ⇒港先住所 E渡暖峭罅´す愼冊数
    ●郵送料:4冊まで(100円)※それ以上は冊数により異なります。
    ●支払方法:お近くの郵便局で同封の払込取扱票にてお支払い下さい。
          ※払込手数料120円が別途必要です。

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      「長阿彌幹生のデンマーク読本」刊行!

      • 2013.11.04 Monday
      • 15:23
      JUGEMテーマ:日記・一般
       
      先週末に私の2冊目になる本「長阿彌幹生のデンマーク読本」が刷り上がりました。
      表紙の色はデンマークカラーの赤で、デザインはデンマークの国旗をイメージした
      ものです。デザインはプロの方にお願いして、素敵な表紙を作って頂きました。本
      当に嬉しく思っています。

      2003年に初めてデンマークを訪れて以来、私を魅了し続けている「幸福度世界
      一の国デンマーク」についての、私の感想やそこで得た気付きなどのエッセイです。
      デンマークで撮影した100枚近い写真を、ほとんどのページに挿入しました。読
      むだけでなく、見ても楽しんで頂けるのではないかと思っています。

      エッセイは「アリヤ」(※福祉施設に働く障害者の人たちと、そこで作り出されて
      いるモノを紹介する福岡発の定期刊行誌)に2009年から3年間にわたって、連
      載された「長阿彌幹生のなかよし紀行」を中心にしています。デンマークの概要や
      フォトブックとしてカラーページなども加えてみました。


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                 ★「長阿彌幹生のデンマーク読本」の表紙

      この10年間で7回ほどデンマークを訪問しました。今月も10日から8回目の
      視察に出発します。また、教育文化研究所主催の講演会「幸福度世界一のデ
      ンマークから学ぶ」をこれまでに13回ほど開催して、デンマークから講師をお
      招きして講演をして頂きました。このような中で、デンマークが今なぜ、世界中
      から注目され憧れる国になったかが少しずつわかってきました。私の文筆力で
      は十分に表現できているとは思いませんが、それでも本という形で、その素晴
      らしさを少しでも紹介できればと思い、一冊の本にしました。

      実は、デンマークを訪れる今から10年前、私は自分の社会的活動に行き詰ま
      りを感じていたのです。助け合う社会づくり=なかよし社会づくりについて話す
      度に、「それは理想だが、現実はそんなに甘くはない」とか、「福祉が充実する
      と怠けものが増える」とか言われていたのです。当時の私はその意見に対して
      的確な答えが出来なかったのです。私の中に明確な社会像が無かったからで
      す。
       
      そんな時に介護施設の理事長さんから、「私の施設にデンマークの福祉の理
      念を反映させたい。長阿彌さんにその現場を見てきてほしい。」という要望があ
      り、デンマークを訪れることになりました。
       
      デンマークの高齢者介護施設を視察して回るうちに、その施設で働く人たち、
      そこを利用している高齢者の方々、そして行政の人たちに、「人権尊重」や「互
      恵互助」という考え方=生き方が浸透し、そのような社会が作られていることに
      気がついたのです。「弱肉強食」「勝ち組・負け組」などの競争主義的、利己主
      義的な考え方が明らかに間違っていることを再確認することができました。


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                   ★デンマーク読本の中ページ(カラーページ部分)

      「人権尊重」や「互恵互助」の生き方、社会システムづくりは、デンマーク人に
      出来て日本人に出来ないことはないように思えました。当たり前のことを当たり
      前のように行うこと、それがデンマーク人に出来て、私たちに出来ないことはあ
      りません。そう思えると、ぱァーっと未来が開けたような気がしました。それ以
      来、デンマークの福祉や教育、文化などを学び、視察しながら、どうしたらみ
      んなが良くなるか、どうしたらみんなが幸せになるかを、希望に燃えながら考
      え続けています。


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             ★各ページに内容に関連した写真を掲載してます。
       
      今回のデンマーク読本はその途上での一つの試みです。この本を読んで下さった
      方の中から、共に「支え合い」ながら、この新しい価値の創造を目指す人たちが、
      少しずつ増えていければと思っています。この本がその意味で何かの一助になれ
      ばと願っています。是非一度、お読み頂ければ幸いです。
       
                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
       【デンマーク読本(価格500円)の購入方法】
      ●購入申込:.瓠璽襦nakayoshi@kyoikubunka.com
            電話・ファックス:092−923−9339(教育文化研究所)
      ●連絡内容:,名前(フリガナ) ⇒港先住所 E渡暖峭罅´す愼冊数
      ●郵送料:4冊まで(100円)※それ以上は冊数により異なります。
      ●支払方法:お近くの郵便局で同封の払込取扱票にてお支払い下さい。
              ※払込手数料120円が別途必要です。 
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        花から声をかけられました!?

        • 2013.10.19 Saturday
        • 13:02
        今日も天拝山に登りました。今日で895回目です。あと5回で記念すべき900回登頂    
        になります。登り始めてもう6年になりますが、来年は1000回記念を迎えるので、そ
        の時は山頂で、登山客の皆さんに振る舞い酒でもして、お祝いしようかとも思っています。

        いつものように自転車で武蔵寺に続く坂をゆっくりと登っていると、畑の方から小さな声
        が聞えてきました。「私たちの写真を撮ってくれませんか」と。気がつくと、今まで草ばかり
        と思っていた場所に、薄いピンクの花がいっぱい咲いていました。

           brog131019-2.jpg
         ★ミゾソバの花 10月19日9:00頃撮影 筑紫野市武蔵寺にむかう坂道の路傍    
           
        ここ数日の間に、やっと秋らしくなりました。それを待っていたかのようにミゾソバの花
        たちが咲き始めたのです。最近までの暑さのせいで、開花を控えていたかのようです。私
        は、自転車から降りて、ミゾソバたちの傍に行ってみました。レンゲの花の花むしろとは
        違いますが、薄いピンクの花が一面に咲いていました。ここから、その声が聞えてきたの
        ですね。

           131019brog-1.jpg
          ★金平糖のようなミゾソバの花  筑紫野市武蔵山門下の側溝にて撮影
          
        ミゾソバ(溝蕎麦)はタデ科の植物で、北海道から九州までのの水辺に分布しています。
        コンクリートで護岸していない用水路脇など、水が豊かで土の肥えている場所に群生して
        います。今日撮影した場所は2ケ所で、どちらも用水路脇の湿地です。

        この花を見ると金平糖(こんぺいとう)を思い出します。いまでこそ、色々なお菓子がた
        くさんありますが,私が子どもの頃はお菓子の種類は少なく、またいつも食べられるもの
        ではありませんでした。金平糖は子どもの頃の思い出に繋がっています。

           131019brog-3.jpg
           ★ミゾソバの小さな花には小さな虫が丁度良いのですね。

        10個ほどの蕾が一つの茎の先端に付きますが、一斉に咲くのではなく一つずつ咲いてい
        きます。ほんのりと紅が差した半透明の花弁の中に、小さなおしべ(1ミリ以下)が並んで
        います。花自体も小さく、開花しても直径1cmにもなりません。でも、そんな小さな花
        にも小さな虫が飛んできて、蜜を吸い、受粉を助けています。本当に自然は良く出来てい
        ますね。

        昨年までは武蔵寺近くの梅林の一角にミゾソバの繁茂する一角があり、そこでこの花の写
        真を撮影していたのですが、今年はばっさりとその草が刈り払われてしまい、生き残りの
        株からポツポツと顔をのぞかせているような状態です。この季節、この気温でなければ会
        えない花ですので、梅林で再会するのは来年になることでしょう。

        ミゾソバの花に堪能して、さあこれから武蔵寺にお参りして登山をと思い、心の池の畔を
        通り過ぎようとした時に、先ほどとは違う小さな声で「私も撮ってちょうだい!」という
        声が聞えました。声の方を見ると、今度はツワブキ(石蕗)でした。黄色い丸い花が咲き
        始めていました。「ハイハイわかりましたよ」と池を背景にパチリ!

            131019brog-4.jpg
           ★武蔵寺の心の字池の畔に咲く、ツワブキの花 10月19日9:30頃撮影

        実際に、花が私に声をかけるなんてことはありませんが、思わずそんな感じでカメラを向
        けている私がいます。面白いものですね。これからも、色々な花から声をかけてもらえる
        ことを楽しみに、ゆっくりと歩いていこうと思います。

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        【お知らせ1】春日市公開講座「人生幸座」10月25日(金)10:00−12:00
        ●私たちの暮らしの中に幸福度世界一のデンマークの哲学をどう活かすか、そして私たち
         の暮らしの幸福度がどうしたら高まるのか、共に考える場です。

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        ●対象者:デンマークの「幸福度世界一」に興味のある方なら誰でも参加OK!
        ●「長阿彌幹生のデンマーク読本」が刊行されます!当日、会場にてサインして販売!
        ★主催:春日市教育委員会社会教育課
        ◎講師:長阿彌幹生(教育文化研究所 代表)
        ◎場所:春日市ふれあい文化センター
        日時:10月25日(木)10:00-12:00 
        ◎参加費:無料
        ◎問合・申込:春日市教育委員会社会教育課(堤田さん) 092−575−4121

        【お知らせ2】ソーシャルビジネス入門セミナー 10月25日(金)19:00−21:00
        ★地域社会の課題解決を事業化して、住み良い街づくりを考えるソーシャルビジネスにつ
        いての入門セミナーです。何か地域のお役に立ちたい、そのことで収入も得たいという方
        は是非ご参加下さい。今回は高齢者の詐欺を防止する事業などを紹介しながら、安全安心
        の社会づくり事業を考えます。
        ★主催:福岡市経済観光文化局就労支援課
        ◎講師:長阿彌幹生(教育文化研究所 代表)
        ◎場所:天神ツインビル4階(福岡市職員研修センター)※イムズビルの南隣ビル
        ◎日時:10月25日(木)19:00-21:00 
        ◎参加費:無料
        ◎問合・申込:福岡市経済観光文化局就労支援課  092−711−4326
         
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          こんにちわ イノシシ君

          • 2013.10.14 Monday
          • 17:44
          10月に入ってもなかなか秋らしくなってくれません。いくらなんでもそろそろかなあと思います。
          海水温が上昇による海流の変化で秋の味覚の秋刀魚漁も不漁だそうです。そう言えば、狂い
          咲きの桜の知らせも各地から届いているようです。俳句の季語を変えなくていけないようにな
          るかも知れませんね。 とは言え、先日、秋らしい空になりましたので、まずはその時の空をご
          紹介しましょう。

               131013brog5.jpg
          ★10月6日(日)8:38 我家のベランダから観た宝満山方向の空 右下の少し雲がかかって
            いるのが宝満山で、その奥には霊場巡りの篠栗のある若杉山が見えています。左下の山
            は太宰府の四王子山です。それよりも何よりも、青く澄んだ空に秋を伝える色々な雲が浮
            かんでいました。こんな空を見上げていると、自分が深い水底から、明るい水面を見あげ
            ているような気持ちになります。
                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
           昨日、今日と連続して天拝山に登りましたが、連休とあって登山客で賑わっていました。特に
          小学生くらいの子ども連れの姿が目立ちました。子どもたちは元気でいいですね。

          昨日は9時くらいから登り始め、下山したのが10時ころでした。登山口付近で数名のおじさん
          (わたしも“おじさん”なのですが)たちが携帯のカメラを何かに向けて懸命に写真を撮ろうとし
          ていました。何だろうと思って、その方向を見ると、なんと!イノシシがいるではありませんか!
            
              131014brog-1.jpg
          ★10月13日(日)9:55 天拝山登山口の梅林で撮影

          このイノシシ君に会うのは3度目です。最初に見かけたのは、天拝山御自作天満宮の裏山でした。
          ほんの一瞬でしたので、ゆっくり見ることはできませんでした。2回目は9月23日(月)です。私は
          天拝山から下りてくると武蔵寺の山門前にある側溝で、登山靴とスティックを洗っています。

             131014brog3.jpg
          ★毎回、ここの側溝で靴やスティックを洗って、土埃などを落としています。

          その日も、そこで靴を洗っていると、すぐそばで犬のような気配がしたので、ふと目を上げると、
          なんと目の前にイノシシ君がいるではありませんか!まだ牙も生えていない若いイノシシ君で
          す。 私の存在に驚く様子もなく、地面を鼻先でほじくり返していました。私がカメラを取り出して
          写真を撮影するときも気にもかけない様子でした。そして、私がこちらを向いてほしかったので
          「こんにちわ!」と声をかけると、「なんの用事?」という感じで近づいてきてクンクンと私の匂い
          を嗅ぐような仕草をしました。その瞬間を撮影したのが、この写真です。

              131014brog4.jpg
          ★10月6日(日)8:30頃 武蔵寺山門の前にて撮影

          自分に危害を及ぼすことが無い存在だとわかったのでしょうか、また草地をほじくり始めました。
          やがて、彼の存在に気付いた人たちがガヤガヤと近づいてきたので、近くの藪の中に姿を消し
          てしまいました。それにしても、野生のイノシシがこんなに間近に現れるとはびっくりしました。

          そして、昨日、また会うことが出来ました。昨日は梅林を囲む土手を鼻先で掘り返しては餌をあ
          さっていました。このイノシシかどうか分かりませんが、天拝山の林の中は、猪たちの餌漁りで、
          至る所の地面が掘り返してあります。初めて、この地面を見たときには、誰かが何か(山芋か何
          か)を探しに来た跡なのかと思いましたが、それはイノシシの仕業だったのです。

               131014brog2.jpg
           ★10月13日(日)9:55 天拝山登山口の梅林の土手をゆっくり歩くイノシシ君

          イノシシ君は私の目の前をゆっくりと移動して、藪の中に姿を消してしまいました。彼をいじめた
          り、負い回したり、或いは餌などをやらなければ、これからも適度な距離感で出会うことが出来る
          のではないかと思っています。何せ、人出の多いところなのでいたずらをして驚かしたりすると、
          もう姿を容易に見せなくなってしまうことでしょう。 まだ、幼さの残るイノシシ君とあと何回で会え
          るか楽しみです。

               ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

          このようにイノシシが人前に姿を現すようになったのは、森や林の中の食糧が減ってきているか
          らかもしれませんね。地球温暖化による気候変動が影響しているのか、または宅地開発で彼ら
          の空間が狭くなってしまったからなのか・・・。いずれにしても、イノシシも私たちと同じ「宇宙船地
          球号の乗組員」なのです。いたわり合って、生きていきたいものです。
           
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